oさんが休みだったので水族館にでも行こうかということになった。
しかしながら関東のそれなりの規模の水族館は大体行き尽くしてしまっていて、そうなると後残っている水族館といえば……ということで名前が上がったのが、
海と島と生きもののテーマパーク | 横浜・八景島シーパラダイス - YOKOHAMA HAKKEIJIMA SEA PARADISE
自分は高校の頃に一度行った以来で、正直なところほとんど覚えていない。
ただ実際に八景島に着くと「あー確かにこんなだったわ」と思ったりもした。
お昼前に八景島到着して、とりあえずお昼ご飯にカツ丼。
お値段はまあ行楽価格だったけども、カツ丼自体はふつうに美味しかった。
いっしょについてくるスープ(と書かれていたが完全に味噌汁)が器の半分くらいしか入ってなくて「少なくない??」と思った。
食堂から水族館まで歩いている途中、めちゃくちゃおしゃれにカバーされている「SEPTEMBER」が流れていた。
八景島シーパラダイスは水族館関連の4施設に入館できるようになるチケットが3300円。
それにプラスしてアクアシアターで映像を楽しめるようになるアクアリゾートパス&アクアシアターのチケット(3500円)を購入。
いつもよく行く水族館の入館料が大体1500円〜2000円前後が相場なのでちょっとお高め? とは思ったけれど、アトラクションなしでも1日過ごせる圧倒的ボリュームとクオリティの高さから普通にそれだけの価値のある体験だったと思う。
まずは水族館アクアミュージアムへ。
3連休の初日ということもあって結構人手はあったのだけれど……しかしシーパラそのものが、どころかアクアミュージアムだけに限ってもとんでもなく広いので、混んでるなあという印象はほとんど受けなかった。
LABO2 身近な海の生きもの研究所
ここは水族館だけれどより研究所っぽい雰囲気で(東京大学三崎臨海実験所が協力しているらしい)、水族館好きにはとても楽しいエリア。
ワレカラという小型の甲殻類の水槽の展示があって、3連休初日でとても客入りのいい中、俺とoさんだけが真剣に水槽の中を見ていた。
レッサーパンダの赤ちゃん。
LABO4 氷の海にくらす動物たち
セイウチ。シーパラにはオスのセイウチが1頭とメスのセイウチが2頭いるらしい。(マジででかい)
ちょうどパフォーマンスの時間で、セイウチが拍手したり両手を広げたりしていたのだけれど、手を広げる姿がどーよのテルのデニーロのモノマネしてる時にしか見えなかった。
両手でものすごい音を立てながら水柱を立てるパフォーマンスをしてたのだけれど水槽越しでもものすごい音がして、大型海獣の膂力に肝を冷やす。
あとホッキョクグマやペンギンもいた。
LABO5 大海原に生きる群れと輝きの魚たち
マイワシの群れやサメなど。
LABO7 未知なる海底谷 深海リウム
いくらなんでも詰め込みすぎだろ。生簀か?
オオグソクムシ。
だから詰め込みすぎだって。あまりにも虫すぎるって。
今まで見てきたオオグソクムシの水槽の中で一番元気が有り余っていて、水槽の中をびゅんびゅんものすごい勢いで泳ぎまくったりしていて、はっきり言ってしまうとかなり虫で気持ちが悪かった。
なおこの後このオオグソクムシを実食することになろうとは、この時はまだ思ってもいなかった。
だから詰め込みすぎなんだってばさっきから。しばらく放置でもしてる間に繁殖してしまったのか?
LABO11 フォレストリウム
森のこみちゾーンというところがあり、仕切りのない近距離からカピバラ、フラミンゴ、マーラが見られる。
動物に触らないでください、という表示こそあったものの、むしろカピバラたちはこっちに触れる勢いで迫ってくる。
たまたまショーが始まるタイミングだったので。
かなり広めのスタジアムだったのだけれど満席で立ち見もいて、盛況といった感じ。
ここでもセイウチのパフォーマンスがあって、今日はかなりのセイウチ充の日である。
アクアミュージアムを出ると、少し歩いてドルフィンファンタジーへ。
この施設にはマンボウとイルカのいる。
マンボウとイルカのためだけにわざわざ一棟別の建物がある不思議。
うみファームという魚釣りを楽しんだ後釣った魚を調理して食べられるという施設もある。
すでに予約段階で定員だったので釣りはできなかったのだけれど、入り口に行ってみるとオオグソクムシの水槽があった。
説明書きによれば、釣り客じゃなくても、このオオグソクムシは買って食べることができるらしい。
ということでoさんが食べたいと言い出したので購入することになった。
o「オオグソクムシ、2匹ください」
流人「1人1匹なんだ……」
お値段990。
スタッフさんが「どの子にしますか? 選んでいいですよ」と言い出して、自分で命を摘み取るオオグソクムシを選ばされるシステムだった。
まあ魚と食事を通じて命の大切さやらを学ぶという意味では、必要なことなのかもしれない。
ということで俺は写真真ん中あたりで向こうを向いているオオグソクムシを選ばせてもらった。
網で取ろうとすると必死に水槽の中を泳いで逃げようとするので、とにかく活きがいいことはわかる。
俺たちが食べるオオグソクムシを選んでいる最中、その後ろをカップル客が通りかかって「オオグソクムシ食べる?」「絶対無理!」とか言っていた。
とったオオグソクムシはビニール袋に入れられて渡され「これを向かいの建物にあるキッチンに持っていってください!」とスタッフさんに言われる。
ダンゴムシのように丸まったオオグソクムシをビニール袋の中にぽんと入れて持ち歩く男性ふたり。
向かいの建物にあるうみファームキッチンに持っていくと、店員さんはなんら疑問も抱くことなく素揚げにしてくれた。
2匹まとめて素揚げにされたため、どっちがどっちの選んだオオグソクムシかはわからなくなった。
素揚げで味付けをしていないので、お塩をかけていただく。
「これどうやって食うの?」という状態であるが、特に調べることもなくふたりで頭から丸齧りにした。
第一印象としては、まず殻が固い。殻が固くて味とかいうレベルの感想を抱けない。
oさんはそのままボリボリと殻ごと全部丸ごと食べてしまったが、俺はちょっと硬さがしんどくなってしまって半分くらいボリボリいったところで中身をほじくり出して食べる方向にスイッチ。
身の味はエビみたいな感じで、こっちはふつうに美味しい。
たぶん殻ごとボリボリいくんじゃなくて、最初から割って中をほじくって食べるのが正解だったんだと思う。下腹部にある黒いのは内臓だから食べないほうがいいらしい。
そういう情報、せめて店員さん言ってくれてもいいんじゃないのか……。
いやオオグソクムシ食べようなんて酔狂な人に、わざわざ食べ方なんか説明したりしないか……。
最後に行ったのはふれあいラグーン。
こちらは動物たちの展示の間に極力仕切りを無くした、ふれあいがテーマのエリア。
入るとすぐアフリカワシミミズクとハリスホークが出迎えてくれる。
ミミズクはともかくとして、ハリスホークが仕切りなしでそのまま止まり木にいるのはちょっと怖い。
かなり近い場所でイルカを見れたりした。
以前どうあがいてもイルカがもらえるというツイートでギャルさんがバズっていたけど、あれがここだったらしい。
どうあがいてもイルカがもらえるんだ pic.twitter.com/BMD23QjY74
— ギャル (@crepe_suki) 2022年5月7日
まだどうあがいてもイルカがもらえる。
なぜかやるo。
あがいたけどイルカをもらってしまいました……。
犬がいる部屋に置くと言っていたので、多分このあとイルカは犬のおもちゃになる。
シーパラダイスを後にして向かった先は、近くにあるシーサイドスパ八景島。
露天風呂は露天風呂だけど特に外の景色が見えたりとかはしない。
電気風呂が強すぎて、本来座って楽しむところ、恐る恐る足を突っ込んでビリビリしてあ〜〜〜〜ってなって出るを繰り返すことしかできなかった。
八景島シーパラダイス、島ひとつが完全にレジャーランドになっていて、かなり夢が溢れるところなんで行ってよかった。