お題を共有している第八回が開催されたということで、「第七回大喜利メランコリー杯」についても細かな言及が解禁されたと思うので、改めて、色々と覚えていることを今一度。
自分がメランコリー杯の〜陰謀〜に対して並並ならぬ熱意があったことは当日の記事で書いたことなので置いておくとして(要約すると、「涼宮ハルヒの陰謀」の表紙は俺の嫁のみくるちゃんだから頑張りたい、みたいなこと)、当日自分が挑んだ敗者復活戦でのあれこれは、久しぶりに戦略的な面でもかなりしっかりハマッて勝ったなと思ったので、改めてしっかりと書き残しておくことにした。
当日の状況として、自分は予選を2問やって大ウケなしの0票。
本戦進出のためには、敗者復活戦に望みを託すしかなかった。
敗者復活戦は7名横並びでの、一問一答。
これは回によってまちまちなのだけれど、今回は時間があるということだったので、敗者復活に参加するメンバーが予選の得点が高かった順で回答の出す順番を選べるという方式だった。
敗者復活戦1問目が「音で一言」だったのを見て、自分はなんとなく「これ、全部音で一言なんじゃないか?」と思っていた。
なぜかというとそういう変則的なお題を全体の中に紛れさせて出すとしたら、基本的には休憩明け直後の一旦空気が落ち着いている時ではなく、もっと後半の盛り上がりどきに出すのが定石だから。
なのに敗者復活戦一発目で「音で一言」を出したということは、全ブロックが何かしらの変則的なもので揃えられているか、シンプルに「音で一言」のみで統一されているか、の可能性が高いと踏んでいた。
ので心の中では、自分の番で「音で一言」が出ても対応可能なように、1問目を見ながら、「自分だったら「音で一言」に対して、どうアプローチするか」をもう考え始めていた。
1ブロック目が終了し、2ブロック目が自分の出番。
ここでも回答順を自己申告で決められるのだけれど、自分は最初から「1番目」と決めていた。
なぜならば一問一答で最も有利と考えられているのは基本的に後半の回答順であり(実際、1ブロック目も最後の回答者となった武藤掲示板さんが勝ち抜けている)、自分の回答順を申告できる順番が4番目だったので、まあまず間違いなく「7番目」は埋まってるだろうと考えたためである。
それならば中途半端に真ん中の順番をとるよりは、「1番目」でフィジカル全開で暴れ回って拭いきれない印象を植え付け、その後の全員にデバフをかける方が有利と考えたのだ。(昨年のM-1の令和ロマンみたいなもん)
(実際問題一問一答でどこの順番が一番有利かはそれぞれ色々考え方があると思うのだけれど、自分としてはスマートに全員を納得させることのできる回答は7番目、暴れ回ってとにかくめちゃくちゃ印象に残る回答は1番目が強い、と思う。スマートな回答なら生半可なごまかしはぶった斬って一気に差し切れるし、逆にフィジカル重視の強引な荒技なら初手でめちゃくちゃウケさえすればその印象自体は最後まで残るから)
そして回答順の選択が始まり、上位陣の倉辻さん、PATCHさん、ごとうSCさん、が5〜7番目を連続でとっていったため、自分も「とられた〜」とか思って動揺することもなく余裕を持って1番目を申告できたのもよかった(ここで、客席がちょっと「オオ・・・」ってなったのもよかった)。
自分に出題された音は、花火の音「ヒュ〜・・・ドーン!」。
自分はあまり考えることなく、・・・というか、前述の通り1問目を見てる段階から候補として考えていたボケをそのまんま採用した。
20秒くらいでホワイトボードに書き込んで、ペンをしまい、あとはどう演じるかだけを頭の中で考えてた。
1分間が過ぎて、回答発表。自分はトップバッターなので、頭の中で用意しているフィジカルの動きやセリフが、他人の回答によって濁らずすぐに出せるのもいいなと思っていた。
音の流れるタイミングは固定ではなく回答者自ら指定できるので、「ブルーアイズホワイトドラゴン、って言ったら流してください」と言った。
あまりにもお題の要素から離れた言葉すぎたのか、この時点で客席が一旦ウケてくれて、FANさんも「気になりますね〜」と言ってくれたことでかなり空気が暖かい状態から回答を始められたのもよかった。
その後に出した回答は、こんな感じ。
「武藤遊戯! お前とのデュエル、楽しみにしていたぞ!」
「海馬! ああ、俺もこの時を楽しみにしていたぜ!」
「それではいくぞ! デュエルスタート! 俺のターン、ドロー! モンスターを2体生贄に……いでよ! ブルーアイズホワイトドラゴン!」
(ヒュ〜・・・ドーン!)(打ち上がっていく花火を見上げる動きの海馬)
「……ブルーアイズホワイトドラゴン!?!?!?!?」
めちゃくちゃウケた。
体感的には15秒くらいずっとウケが続いている状態で、笑い声が響き渡る中で、ウケをより長く持続させるために本来予定していなかった焦って狼狽える海馬の動きをやったりもした(本来は回答を出した後の小細工はマイナス要素になりかねないからやらないのだけれど、この時に関してはとにかくウケてる時間が長かったので、そのウケてる時間を少しでも伸ばす方が周りに対するプレッシャーや、トップバッターとしての印象の良さにつながると思った)。
(花火の打ち上がっていく音が流れている間は「ゆっくりと上空を見上げてく海馬」をやって観客の視線の誘導に努めないといけなかったのだけれど、自分はああいう演じる長めの回答をよくやるわりに緊張しやすいため、序盤のパートを無事に終わらせたことで気が抜けたのか、最初の数瞬だけやり忘れている。ただその遅れが、「遅れて状況に気づく海馬」っぽくなったとこはあったかもしれない)
あとはもう、出すもんだしたので、他の人の回答を後ろからゆっくりと眺めていた。
その結果、こちらもかなりウケていたごとうSCさんにも票を結構持っていかれたものの、なんとか観客審査最多得票で本戦復帰決定。
この日の中でもかなり上位のウケをだせたという感覚があるので、本戦ではまた何もできずに散ってはしまったものの、気持ち的にはいいものを持ち帰ることができたなという感じだった。
・・・メランコリー杯は動画こそまわしているものの公開は基本的に予定していないということですが、もしよかったら未加工でいいので映像データだけ個人的に欲しいくらい、個人的にはかなり良かった敗者復活戦だった。
という話。
以下、3週間経ってもまだ覚えている回答たち(全て記憶のみで書いているので、回答内容や、回答者が間違っている可能性もあります)
「新しく春巻大使に就任されたそうですね。春巻のPRをどうぞ」
・僕は春巻でこうなったようなもんですわ!(オフィユカスさん)
・任意の女優「今日の晩御飯、どうしようかしら」出川哲郎「俺に任せてよ」(ギトウさん)
「この犬、元人間だな? なぜそう思った?」
・自分の失礼な行動が、犬全体の評価を下げると思っている(都さん)
「開店前日にすべてのパソコンが盗まれてしまったインターネットカフェ」
・「やばい。どうしよう。……どうしよう」(鉛のような銀さん)
・「大丈夫です。僕は、パソコンを目的にしているわけじゃありませんから」(ヨシダin the sunさん)
(園芸用品がたくさん並んでいる画像お題)
・こいつらのシールが出る!(やや不安さん)
(音で一言/鶏の「コッケコッコー!」)
・「優勝は、サルゴリラか! それともカゲヤマか! さあそれでは参りましょう!(コッケコッコー!/結果発表〜!)」(武藤掲示板さん)
(音で一言/鈴を鳴らす「チリンチリンチリン・・・」)
・「いや〜やっぱり登山は楽しいな。でも山ではクマに気をつけないとな。あ! あれを見ろ! (チリンチリンチリン・・・)臆病なクマだ!(※鈴を鳴らしながら歩いてるクマの絵回答)」(くま骸さん)
(音で一言/汽車の汽笛の音「フォーーーーン」)
・「○○○とかけまして、×××とときます。(フォーーーーン)……ねづっちです!」(各Aさん)
・「それでは出発進行です!(フォーーーーン)……と、言ったら、出発してください」(警備員絶対*すマンさん)
(音で一言/セリフ「くっ……こんなはずでは!」)
・しまった!「くっ……こんなはずでは!」(アンナ・カリィさん)
「『これ映像のプロに頼んだんじゃないか?』と思った家族からのビデオレター」
・転ける数秒前に、お父さんに矢印が出る(各Aさん)
【小ネタ】
・敗者復活戦予選Aブロックで予選の得点が最も高かったヨシダさんは、回答順を聞かれて「7人中6番目」を選択。その後ヨシダさんはしっかりウケるも、「7人中7番目」を選択した武藤掲示板さんにウケ量で上回られ(奇しくも、ふたりとも空耳系の回答だった)、「なんで俺は6番目を選んだんだ!?」と絶叫する羽目に。
・敗者復活戦予選Eブロックで最初に回答順を選ぶ権利のあったアンナ・カリィさんは、「こんなん、1番一択でしょ」という、「そうか?」みたいなことを言いながら1番目を選択。その結果アンナ・カリィさんは本当にそのブロックを通過したし、実際その日も1番目からの通過が2人、2番目が1人、3番目が1人、と序盤に回答した人たちが多く通過したため、案外「1番一択」がそんなに変な意見でもない感じの結果になっていた。
明日、スタジオKでマスターピースあります!
観覧もあるので、よろしければぜひ!