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5/17 OFPと竹宮ゆゆこ

俺は高校生の頃に「とらドラ!」を読んで、「わたしたちの田村くん」も読み、その後大学生になってからは「ゴールデンタイム」を読み、竹宮ゆゆこさんの最新刊が発売されればいつもチェックしては買って読んでいた。

例外的に単行本の場合は文庫落ちを待ってしまうのだが、文庫で出たやつはほとんど読んでいた。

そう、ほとんど。

なぜかひとつだけ例外があって、それが「応えろ生きてる星」だった。

 

これは4年半前の2017年の秋に文春文庫から出た作品で、俺は竹宮ゆゆこさんの作品のうち、この作品だけ読んでいなかった。

あらすじを読んで興味が湧かなかったからとか、そういうもっともらしい理由はない。

ただ単純にこの作品だけはなぜか、発売していたことに気がつかなかった。

竹宮ゆゆこさんは新刊が出れば読書メーターで通知が来るように設定してあるのだから買い逃すはずはないのだけれど、とにかくなぜかこの作品だけは完全にチェックから漏れていて、読めていなかった。

気が付いたのは1年後ぐらいで、その時ようやく書店に探しに行ったのだが、近頃の書店は売れている一流の作品を除いてほとんどの作品がすぐに店頭から消えていってしまう。

そのため俺は近隣の書店では「応えろ生きてる星」を買うことができなかった。

ネットショップで買うこともできるのだけれど、あまり普段からそういう方法で本を買うことをしていない俺は、それでもいつかは書店なり古本屋なりで巡り会えるだろうと思って買わなかった。

その結果、現在まで読めていなかった。

 

そんな俺が「応えろ生きてる星」を入手できたのは、大喜利フレンドパークのおかげだ。

大喜利フレンドパークとは、ニシダアツシさんが支配人、いいさんが副支配人として開催している大喜利企画だ。

ようするにTBSの人気番組『東京フレンドパーク』のアトラクション風の大喜利企画をやって遊ぶ会なのだが、これがまためちゃくちゃクオリティが高くてとても楽しい。

おなじみの企画ウォールクラッシュやらハイパーホッケーやらを模した企画が楽しいし、クイズ!ボディ&ブレインに至っては参加者ひとりひとりをテーマにしたお題が個別に作られていて主催の熱の入りようを深く感じた。

めちゃくちゃ楽しかったので第2回があればまた行きたいと思っていたのだが、その第2回は今週末日曜日で、虎猫さんとJ@QさんのデレマスP向け大喜利初心者会にゲストで呼ばれていたためそちらを優先させてもらうこととなった。

裏番組の関係で、出演を見送ったゲストみたいだった。

第3回に復帰して、隔週ゲストみたいな感じで準レギュラー目指して参加していこうかな。

 

閑話休題

とかくその大喜利フレンドパークの最後の企画はビッグチャレンジというようするにパジェロパジェロ言われながら回転する的にダーツをするあの企画で、この会はなんとその企画をやるためだけにダーツをまるまる1セット用意してきたのだった。

事前に賞品となるものを聞かれていた俺は、「応えろ生きてる星」を挙げていた。

そしてチームメイトたちとの協力によりビッグチャレンジへと挑めることとなり、めちゃくちゃ外した。

ダーツってかなり難しい。

しかしその後視聴者プレゼントというていで、ビッグチャレンジに進めなかった参加者の中から抽選で1名様に賞品をプレゼントということとなり、その1名になったのがひらはらさんだった。

ひらはらさんなら一番仲がいいのは俺だろう、ということになって俺がダーツにチャレンジしたのだが、その時に当てたのが「応えろ生きてる星」だった。

正直、賞品としては完全に俺が得するだけのもので(俺が好きな作家の、読みたかった本。他の人のリクエストしていた賞品は食べ物とかだった)、視聴者プレゼントとしてはちょっと申し訳ない結果ではあったんだけど、でもダーツで賞品当てれただけよかったかなとも思う。

そしてひらはらさんと話し合った結果、ひらはらさんがもらった後俺が借りて読むのがいちばん丸くおさまるだろうということになり、今回借りて読んで、「めちゃくちゃいい作品じゃねえか!!!!」となった次第である。

 

 

「応えろ生きてる星」、本当にめちゃくちゃよかった。

見た目は美人なんだけど、素行や仕草がかわいくない、けれどいっしょにいるとめちゃくちゃ楽しくてすっごく魅力的……という、竹宮ゆゆこさんらしさ全開のヒロイン。ゴールデンタイムの香子とかはまさにそんな感じだったが、そういう落差のあるヒロインを描くのが本当にうまい。

そんなヒロイン朔との恋愛小説として、読んでいてこっちまで楽しくなるようなイチャつきを見れてとてもよかった。

そのうえで、廉次と朔のふたりがそれぞれ抱えている過去が明かされたり、恋愛小説の枠に収まらない、夢や希望を失った後にそれでももう一度立ち上がって進んでいく勇気をもらえるとても素敵な作品だった。

なんでこの作品を、4年半も放っておいたんだ俺は。

もう俺は2度と竹宮ゆゆこさんの新刊を買い逃さないと誓った。

 

ありがとう大喜利フレンドパーク。

いつかこの番組を撮影スタッフとして参加して撮ってみたいなという気もする。

 

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twipla.jpデレマス大喜利、Pの方も蛍原枠の方も、見学の方もめっちゃ募集中です。

よろしゅーこ。