体感的に、近年のライトノベルにおけるラブコメの流行りというのは、糖度マシマシみたいなやつが多いように感じられる。
それはいわゆる「早く付き合っちゃえよ!」を通り越して「早く結婚しろ!」と言いたくなるレベルでの甘甘なイチャイチャを主軸にしたラブコメで、だいたいニヤニヤしっぱなしで読むことのできるストレスフリーな楽しい作品だ。
しかしながらひと昔前のライトノベルには「とらドラ!」とか「”文学少女”シリーズ」だとかみたいな、どろっどろぉ……とした、陰湿でうじうじしていて暗くて何そこでいつまでもいつまでも立ち止まってんのぉ!? って言いたくなるような湿っぽい恋愛小説もあった。
今日読んだ「恋は双子で割り切れない」はまさにそんな感じの作品で、陰湿ぅ〜でおどおどぉ〜っとした三角関係が楽しめる。
なんかもう、「えっそれ褒めてます?」みたいな言い回しの言葉ばかりを用いているせいでそう見えなかったら恐縮なのだけれど、わざわざ記事にしているくらいなのだから褒めている。
主人公の白崎純はおとなりさんの双子の姉、活発なスポーツ少女の琉実と付き合い始める。
しかし純の元々の初恋の相手は琉実の妹である、オタク趣味全開でひねくれ者の那織で、琉実はその事実を察していながら先を越すように付き合い始めた。
しかし妹への罪悪感から琉実は1年で純との交際を辞め、今度は那織に告白して付き合うようにと言いつける。
姉と同様に純への恋心を持ちながらも先を越されて泣き寝入りしていた那織は、今度は自分のやり方で純へと迫っていくこととなる。
一方で純にとっては那織は初恋の相手ではあるけれど、1年間恋人として付き合ってきた琉実への想いも強くなってきていて……
あああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜もう!!!!!!!
物語のスタート地点に立つだけでこじれすぎている!!!!!!!
もう!!!!!!!!!!じゃん!!!!!!!!!!!!
このうじうじとした物語の序章にして前提が、開始50ページくらいの3人それぞれの一人称視点で語られる。
マジでヤバい。ラブコメってふつう、話が進んでいく中でこじれていくものだと思ってた。
とらドラだってさすがに話がこじれ始めたのは大河と竜児が仲良くなって、そのあとからのことだ。
なのにこの双子ときたら、プロローグの時点でこじれてる。何をやっとんのだこいつらは。
物語としてはそのあと那織と付き合い始めた純が、改めてどちらを選ぶべきなのかと揺れ動くこととなるのだけれど……。
まずこのプロローグ時点でのこじれっぷりがすごかった、という衝撃だけを書き残しておきたかった。
こじれた暗ぁいラブコメが読みたい人は、読んだ方がいい。
あとこの作品、那織の地の文の感じから、どう考えてもオタクが書いている(褒めている。良いオタクだと思う)。
読んでいて思ったのは、ダブルヒロイン物ではあるのだけれど、1巻の時点で那織がかわいすぎる。
オタク趣味が全開で主人公の純とも共通の話題で盛り上がることができて、ひねくれ者な言葉の言い回しは話をしていて飽きることはないし、おっぱいはでかくて全体的に男好きするむっちむち具合、さらには頭も切れるし顔は可愛い。
欠点がない。
そう。こいつには欠点が無いのだ。
いや厳密に言ったら欠点と言える部分はあるのだけれど、短所は見方を変えれば長所とはよく言ったもので、少なくとも致命的にこれはちょっとなあと思える部分がほとんどない。
今のところ那織を選ばない理由が、俺個人としては存在しない。
もし俺が純だったら、琉実にどれだけ未練があろうが、那織みたいな女の子にあそこまでアプローチされたら、もう最後までグイグイ行ってしまう。
選択肢が最初から那織しか表示されていない。そのくらいの差が、現時点である。
まあ2巻3巻と読んでいくうちに琉実にもかわいい見せ場は来るのだろうとは思うけれど、あまりにも那織が可愛すぎて「恋は双子で割り切れるだろ!!!!!!!!」と思ってしまっているのだった。
恋は双子で割り切れるってどういうこと?????
明日は「EOT第9章 嫌OT」。
嫌だお題(こんな病院は嫌だ みたいなお題)しか出ない大喜利大会、本番当日だ。
tiget.netたぶん当日になっても数枚程度なら観覧チケットが残っていると思うので、今からでも興味があって観に行きたいという方は是非。
高円寺でお待ちしております。
視聴者投稿型の大喜利生放送「デレマス大喜利生」は、来週5/6金曜日の21時からニコニコ生放送にて。
パーソナリティーとして出演するのは、戯念さん、手すり野郎さん、星野流人(出演者は調整中なので、増えるかも)。
視聴者投稿型ということでみなさんからの投稿があって(しかも事前にとかでなくリアルタイム投稿で)初めて成立する企画なので、結構ドキドキしている。
みんな投稿してくれるだろうか……。